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むし歯の予防
どのようにむし歯が予防できるのでしょうか?

また、これらの因子にさらに時間と唾液が影響を及ぼします。



むし歯をひきおこす菌のなかでもミュータンス菌と呼ばれる菌はグルカンというねばねばの物質 を作って歯にひっつく性質をもっていることで、むし歯の原因となっています。
また、砂糖を分解して酸をつくり、歯の脱灰が起こります。



砂糖を摂取するとむし歯菌が酸を作り、歯の表面 が脱灰され、むし歯ができます。また、ミュータンス 菌は砂糖からねばねばのグルカンを産生し、プラーク の発育を助長し、ブラッシングではとれにくいプラーク を形成します。






歯の酸への抵抗力です。たとえば歯冠の表面のエナメル質は酸への抵抗力が高いですが、露出 した歯根部分は酸への抵抗力が少なくむし歯になりやすいのです。歯が長くなったと感じている方 は歯根のむし歯に注意が必要です。
また、唾液も歯の抵抗力を高める因子の一つです。唾液中のたんぱく質が歯を保護したりします。






フッ素は次の作用によりむし歯の発生を防ぎます。
1.歯を強くする。
2.初期むし歯を再石灰化する。
3.むし歯菌の活動を弱め、酸を産生しにくくする。
フッ素の利用の仕方
1.歯科医院でのフッ素塗布およびバーニッシュ(9000ppm 以上)
2.フッ素の洗口剤による洗口(100~900ppm )
3.フッ素含有歯磨き剤の使用(500ppm~)
4.フッ素ジェルの使用(500ppm~)
~ばんどう歯科お勧めのフッ素使用法~
(年齢や好き嫌いによって他の方法でもOkです) ①(リスクや年齢により間隔は変化します)+ ③(なるべく濃度の高いものを使用) フッ素歯磨き剤のお勧めの使用法
(イエテボリテクニック)
*スウェーデンのイエテボリ大学で推奨しているフッ素歯磨き
剤の使用方法です。


唾液はさまざまな作用でむし歯を予防する働きを持ちます。
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食べカスやむし歯菌などを洗い流す。 |
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口の中のPHを中性にする能力⇒再石灰化をうながします。 |
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菌の活性を弱める。 |
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唾液中のタンパクによりペリクルを形成し歯を守ります。 |
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脱灰により失われたカルシウムやリンを補い再石灰化します。 |
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唾液中の免疫グロブリンがミュータンス菌に対して免疫作用をもちます。 |




私たちが食事をするたびに、細菌が酸を作り出すので口の中は酸性の環境になります。
図にあるように、飲食の回数が多いほど、口の中が酸性になっている時間が長くなります。
ですから、重要なことは、食べる量よりも、食べる回数が問題になってきます。


ガムを選ぶときは以下のポイントをチェックしてください。

キシリトールはむし歯を作らないだけでなく、むし歯菌を抑制するなどのむし歯をつくらないお口の中に変えることができる、唯一の甘味料です。(注 むし歯抑制効果を引き出すには正しい摂取方法が必要です)。甘味料としてキシリトールが100%含まれているものがベストです。


配合キシリトールの%が高い方が効果的です。また、少なくとも50%以上あるとよいといわれています。

むし歯予防効果を期待してキシリトール製品を選ぶ場合、製品に記載されている<栄養成分表示>の内容を確かめることが肝心です。


柑橘類などの香料を多量に含む場合酸による酸蝕症を引き起こす可能性があります。


歯の再石灰化を促進する成分が入っている製品もお勧めです。


日本トゥースフレンドリー協会のマークのあるものも お勧めです。 これは「食べてから30分以内に歯垢の pH を 5.7 以下 に低下させないもの」 つまり食べてもむし歯になる 危険ゾーンにならないお菓子を認定し、 「歯に信頼」マーク (右図)を与えているものです。